「新聞記者」を見て2020年10月24日

和歌山市個別学習塾 咲花の藤田です。

今日は、今年アカデミー賞の主要部門の最優勝タイトルを取った「新聞記者」についてお話したいと思います。
優秀作品賞、優秀主演男優賞・松阪 桃李さん、優秀主演女優賞・シム・ウンギョンさん(韓国の女優さんです。

まず、驚いたのは、シムさんの日本語の旨さです。全く、日本人だと思いましたし、演技が素晴らしかったです。
内容は、昨年、安倍政権下で問題になった森友・加計問題を彷彿させる映画です。東都新聞の記者・吉岡エリカのもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、強い思いを秘めて日本の新聞社で働く彼女は、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。
そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。真実に迫ろうともがく吉岡と、政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、ある事実が明らかになる。一生想像の上でしか議論ができない。。一般庶民が今まで踏みいることが出来なかった一生変わることがないと思わせる政治の闇、絶対的な権力、それに関わってしまった人間の絶望。この映画を公開することで何を伝えたかったのか、表面だけではなく深いところを感じて考えたいとおもいます。最後の場面で松阪君が何かを言うのですが、はっきり聞こえないというか、観客に創造させる内容です。
久々に画面に入り込んでそれでどうなるの?と、前のめりになる映画でした。オススメです。